[2005.08.05]
  ラジオが消える日


 ▼Storm clouds gather over podcasting(USATODAY.com)【英語】
  http://www.usatoday.com/tech/news/2005-08-03-podcasting-usat_x.htm


 個人がやっているまともなネットラジオがひとつもないこの国が,幸せなのか,不幸なのか,わかるよね?

quote:シアトルの公立のラジオ局,KEXPは主要なレコード会社からのサポートなしでポッドキャストの放送を行なっている。ポッドキャストはネットからファイルをダウンロードし,音楽プレイヤーソフトや携帯音楽プレイヤーでも聴くことができる。多くのポッドキャスターは,TiVoがテレビを変えたのと同じように,ポッドキャストがラジオを変えると思っている。だが,レコードレーベルは著作権侵害を心配している。EMI社の副社長はポッドキャストは面白いとしているが,そのための契約をまだできていない。

 ポッドキャストが流行っている理由は簡単だ。それは,自由だからだ。ほとんどのポッドキャストはMP3だから,ほぼ全部の音楽プレイヤーソフトで再生できる。それだけでなく,iPodを始めとするほぼ全部の携帯音楽プレイヤーでも再生可能だ。記事中にもあるように,一度落としてしまえば,ネットにつながってなくても再生できる。一時停止することも早送りすることも巻き戻すこともできる。MP3のカッティングをできるソフトがあれば,曲部分だけを切り取って利用することもできるし,とにかくなんだってできる。だから,ポッドキャストは流行っている。

 米国ではライブ365のようなサービスがあるので,ユーザーが数千円の料金を払うだけで自分のラジオ局を作ることができ,手持ちのほとんどのCDの曲を自由に流すことができる。ポッドキャストでの曲の使用にはまだそのような取り決めができてないのだが,今後なにか方策がとられるだろう。個人的には,テメエが買った曲をテメエがどぉ使おうと自由であり,完全に自由にした方がアーティストのためになると思うが,わずかな負担でどこからも文句を云われなくなるなら,手数料程度に考えるユーザーも多いのだろう。ラジオがポッドキャストを取り入れるのではなく,すべてのラジオはポッドキャストになる。いまは,まだその準備期間でしかなく,準備がすんだら,ラジオは消える。

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